寒い。
今年の冬もとうとう来てしまいました。
こういった季節になると
『おまえ、夏と冬どっちが好き?暑いのと寒いのどっちが好き?綺麗なお姉さん系と可愛い妹系どっちが好き?』
などという質問がよく話題に出てきます。
私は、夏が好きだし、暑いほうが寒いよりかはいいし、綺麗なお姉さんは大好きです。
夏といえばこんな話があります。(暇な方専用と言うか自分が一番暇だったのでやってしまった)


ある日、A君がB君、C君、D君以下略君たちと「城下町のナポレオン と むぎ焼酎 と いぃちこ と 1800ml詰」を買いに出かけました。
歩いて数分してA君は言いました。
「あ、財布忘れた。金ないや...」
すると
B君、C君、D君以下略君たちも口をそろえていいました。
「え!!俺も持ってないよ。」
彼らは向き合って
「声が重なったな」
と言って笑いました。
しかし、笑っていてもお金が無いといったどうしょうもない状態の解決にはなりません。
「まぁ、歩いて行けばどうにかなるんじゃない。」
B君の言葉に一同は納得しお金のことなど心配せずに歩き始めました。
D君以下略君たちは歩いている最中、あることを考えていました。
〔タンスってやっぱ桐のタンスが一番だよな〜〜木目も綺麗だし、長持ちするし、お金隠すのにも適してるしな、アハハハハハ
ところで下町のナポレオンってなんだ?〕
その思考を呼んでいたかのごとく一番後ろを歩いていたA君が怒り口調で
「おい、城下町のナポレオンってなんだ?それと、桐にこだわらなくてもタンスは素晴らしいぞ!!」
それを聞いて一番に反応していたのはC君、実は彼、彼こそが城下町のナポレオンだったのです。
次に反応したのはD君以下略君たち、自分達の思考を読まれていたことに驚きを隠せませんでした。
それを見たB君は
「あんな大きな声でしゃべっていたら誰でも反応するって」
「あ、やべ!!またやっちゃった♪」
「...」
3秒くらいの沈黙と共にB君が
「実はさ、昨日実家からむぎ焼酎3本送られてきて探しに行かなくてもむぎ焼酎はあるんだよ。」
それを聞いたC君も
「なら、俺も言うけど実は城下町のナポレオンって俺のことなんだ...ごめん」
一同は唖然しました。
のこり2つの買い物、いぃちこ と 1800ml見つかるのでしょうか。
こんなアホな会話の最中ずっと考え事をしていたA君は言いました。
「なぁ、1800mlってさ水とか液体を測ったりするのに使うもので商品じゃないだろ。」
冷静な意見にD君以下略君たちは
「じゃぁ、あといぃちこだけだね、それならスーパーに売ってたよ。」
その言葉をきっかけに目的も無くただ歩いていた彼らはスーパーを目指す!!という目的地を見つけある始めました。
ウィィィン
ガラスのドアが何かに反応したかの用に開いた。
スーパーの中は広く迷いそうになったが天井にぶら下げてある案内で酒コーナーへ向かう。
そこには棚いっぱいの色々ないぃちこが並んでいた。
その中からC君が無作為に1つ手に取りみんなでレジに...
ピッピッ
2回バーコードを読む音が聞こえた。
「おぃ、誰だタンスなんて買ってきたのは!!戻しとけ!!」
A君の言葉に涙を隠せないD君以下略君たちはシブシブとタンスコーナーにタンスを返しに行きました。
「いぃちこ1品で300円になります。」
綺麗で澄んだ声のおばさんが言った。
「えぇ〜と、チョッと待ってもらえますか?」
「おぃ、お金出してもらえる?後でみんなで割るし。」
「え!!待てって俺らそういえば文無しだよ。」
「スイマセン、これ元の場所に戻して置いてもらっていいですか、お金忘れてしまって。」
綺麗で澄んだ声のおばさんは物凄く嫌そうな顔で
「わかりました。またのご来店お持ちしていません。」
いぃちこを買えずにスーパーを後にした一同。


でもなぜか彼らは悔やんではいませんでした。
この暑い炎天下の中でスーパーという冷房の中で涼んだことを快挙とみて、オールOKとしたのです。


家に帰り、皆のTシャツを見ると白く波打った後が残っていました。
そう、彼らは汗ビチョビチョになり冷房の中に入ったものだから体が急激に冷やされ夏風邪をひいてしまったのでした。


これが、夏のお話。
みんなも冷房の使いすぎには注意してね。


終わり。    チャンチャン